卓球に時間を費やし続けること20年。
私もこれまで、数えきれないほど多くの試合をこなしてきました。
その結果は、いい時もあれば悪い時もありましたがいまだにメンタルに関しては悩みが付きません。
- 試合で緊張しすぎてしまうのをなおしたい
- もっと試合で自分の実力を出しきりたい
- もっとメンタルを強くして自信をつけたい
私はこのような悩みを持っていたのですが、どうでしょうか?
そこで、この記事ではそんなメンタルの悩みを解決するヒントがたくさん詰まった書籍、「メンタルを考えよう【卓球に学ぶスポーツ心理学】」をご紹介します。
※2001年の古い本のため、気になる方はネットで探した方がいいと思います。
もくじ
著者はスポーツ心理に精通した岡沢祥訓さん
本書の紹介の前に著者を紹介しておきますね!
著者は卓球協会スポーツ医科学委員会スポーツ心理担当の岡沢さんです。
なんとこのお方、卓球ナショナルチームのメンタルサポーターとしてご活躍されました。ソウル五輪、バルセロナ五輪、シドニー五輪、大阪世界選手権で卓球チームのメンタルサポーターとして帯同していたそうです。
言い換えれば、卓球に精通していることに加え、メンタルに詳しい人ということになります。
選手がメンタルについて語るというものは割と多くあるのですが、岡沢さんのように心理学に精通した人が卓球のメンタルについて語ってくれる方はそんなにいませんよね。
卓球のメンタルが弱くて悩む人が読むべき1冊
それでは早速、「メンタルを考えよう【卓球に学ぶスポーツ心理学】」について紹介していきます。
なぜ、「メンタルが弱くて悩む人」こそ読むべきなのか
本書は、卓球選手向けに書かれているのですが、「メンタルが弱くて悩んでいる人」にこそ読んでほしい1冊です。
理由はズバリ、「卓球選手が自分に自信を持つ方法やプラス思考になるための方法」がたくさん書かれているからです。
たとえば、「消極的な気持ちが、凡ミスを生じさせる」の話。
よくあると思いますが、目先の勝利を求めて安全策をとり相手のミスを待つ。普段からこのように消極的な気持ちで戦うと、いざ攻める時に迷いが生じてしまいます。
それが凡ミスの原因になったり、相手につけいる隙をあたえてしまうんですね。
そもそも「厳しいボールでも攻めよう!」とレベルの高いプレーをするとあらかじめ決めておくことで、消極的な気持ちはどんどん消えていきます。
しかし、メンタルが弱くて悩む人は、失敗を過度に恐れるために、常に迷いが生じて中途半端なプレーをしてしまうのです。
「ギリギリのボールでも打っていくぞ」「絶対に先手をとるぞ」と考え、レベルの高い技術や戦術に意識を集中させれば、過度な不安もなくなるはずです。
思い当たる人は、勝ち負けよりもレベルの高い技術で積極的に戦うことだけを意識してみましょう。
他にも、以下のようなポイントがわかりやすく解説されています。
- 敗北を恐れない方法
- 試合中にポジティブに考える術
- イライラするときの対処
- 相手の心理を読む
- 試合前、試合後になにをするべきか?
このように、卓球でよくあるシーンで使える内容がズバリと書かれています。何度も読み直して実践することで、メンタルをコントロールする術を得られます。
メンタルコントロールの基本は、プラス思考でいることです。
本書で一貫して語られているのは、メンタルコントロールの基本は「プラス思考」でいるということです。
そんなことは当然だと感じますが、なかなかプラス思考でいることが難しかったりするんですよね。
実際に、試合の流れや状況によっても精神面が変化します。
相手が格上なのか、格下なのかでも気持ちが変わってきます(格上には勝てないだろう、格下には負けられない)し、
点数が均衡して競り合ったりする場面もあります。
そういった状況別にプラス思考になる方法が書かれていて、便利ですね。
今すぐ実践できるポイントがたくさん
本書では前述の通りプラス思考になるためのポイントが多数ちりばめられています。そして、すぐに実践できるものばかりです。
例えば間合いの取り方の話。
試合の時に、プレーとプレーの合間(ボールを拾ってる時間など)が生じますよね。
この時間の長さには個人差があるのですが、それにはその人の「精神テンポ」がかかわっているんです。
精神テンポとは、その人にとって気持ちのいいテンポのことですね。
そして、この精神テンポを利用して相手を崩す方法もあるんです。この場で紹介したいところですが、ぜひあなた自身で確認してください。
【まとめ】卓球のメンタルで悩んでるなら今すぐ読んどこ
私は、この本を読んだほかにもメンタルに関する書籍をたくさん読んで勉強しており、ほかにも良い本はありますが、
卓球に特化してここまでわかりやすく書かれているのはこの本だけです。
選手が書いた本よりも理解がしやすいため、とてもおすすめです。
おまけに古い本なので書店にはもうほとんど置いてません。ネットで注文がおすすめです。
繰り返しになりますが、メンタルコントロールの基本はプラス思考でいることです。
本書を片手に、プラス思考になる方法を実践してみてくださいね!