こんにちは、我流卓球理論のSHUNです。
えー、新企画を始めようと思っています。
急にすいません
その名も、THE・ビギナーです。
これは、初心者の方たちに向けて技術と練習方法を丁寧に解説していくという企画です。
始めたばかりの選手や、未経験なのに卓球部の顧問になってしまって大変な人は参考にしてほしい企画です。
「こんな時、どうする!?シリーズ」はやや中級者向きに作っていた企画なので、心機一転という感じですね。
それでは、本題に入っていきます。
THE・ビギナーの第一回目のテーマは、「基本のフォアハンド」についてやっていこうと思っています。
この技術を覚えないと上位技術であるフォアハンドドライブやスマッシュは打てませんので、しっかり覚えていきましょう。
もくじ
フォアハンドのフォームや打球感覚を身につける
さて、さっそく基本のフォアハンドの解説を行っていこう。
まず概要だが、下記の筆者の動画を参考にしていただきたい。
動画で筆者は基本のフォアハンドについて解説しているが、この動画に沿って説明させてもらおう。
動画で説明されているのは、以下の7つのポイントだ。下記のポイントについて、ひとつづつ解説して行きたい。
- 1.体の横から、顔の前までしっかりとラケットを振り抜く
- 2.フリーハンド(ラケットを持っていない手)をしっかりと上げておく
- 3.膝を軽くまげ、足の幅(スタンス)を肩幅よりやや広めにとっておく
- 4.バックスイング(打球準備)は小さめにとる
- 5.体よりも少し前で打球する
- 6.体をしっかりと回しながら(体軸回転運動で)打球する
- 7.左足をほんの少しだけ前にして打球する
1.体の横から、顔の前までしっかりとラケットを振り抜く
まず大事なのが、顔の前までしっかりとラケットを振ることだ。※図1、図2参照
図のようにスイングの始まる位置と、終わる位置を常に意識することによってフォームが安定するようになる。
最初のうちは、ゆっくりとラケットを動かすといい。卓球は、力をぬいてゆっくりと打球感覚を養った方が上達がはやくなる。
2.フリーハンド(ラケットを持っていない手)をしっかりと上げておく
2つめのポイントは、ラケットを持っていない方の手(以下フリーハンドとする)をしっかりと高い位置に挙げておくことだ。
上記図1.2を見ていただければわかる通り、だいたい体の前や胸の高さにフリーハンドを置くことが目安になるだろう。
こうすることで、体のバランスが良くなり、上達して強打するようになって来た時に体のブレが少なくなる効果が表れる。
初心者のうちから意識しておくことで、クセが付きにくくなるためしっかりとチェックだ。
3.膝を軽くまげ、足の幅(スタンス)を肩幅よりやや広めにとっておく
3つ目のポイントは、軽くヒザをまげることと、スタンスを肩幅よりも広めにとることだ。※図3参照
図3.向こうにいるガッキーさんの顔がちらちら見える
上記図3においては、足の幅を確認することができる。しっかりと肩幅よりも広めのスタンスを保ちながらフォアハンドを打球しているのがわかるだろう。
このようにすることによって、土台が安定し、体のバランスを保ちやすくなるため、結果として打球も安定するようになる。
また、初心者によくありがちなのが、膝が棒のようになってしまうことが多い。正しくは膝を軽く曲げることで、いつでも動き出せる状態を作っておくのが重要である。
4.バックスイング(打球準備)は小さめにとる
4つ目のポイントは、バックスイングを小さめにとるということだ。※図4参照
図4.バックスイングを体の横でとる筆者
図4の位置よりもバックスイングを後ろに取ってしまった場合、打球するのが遅れてしまい安定感がなくなる。
後述する5つ目のポイントでも言及するが、体の前で打球することが大切になるため、バックスイングを大きくとってしまうと前で打球するのが難しくなる。
5.体よりも少し前で打球する
5つ目のポイントは、体の少し前で打球することだ。※図5参照
図5.体の斜め前で打球する筆者
体の前で打球することによって、ボールがコートにバウンドしてから比較的早いタイミングでの打球になる。
こうすることによって相手コートに低い軌道で返球することが可能になるのだ。
体よりも少し前で打球する感覚が難しければ、バウンドしてボールが上がってきている途中をとらえるように意識するといいだろう。
6.体をしっかりと回しながら(体軸回転運動で)打球する
さて、6つ目のポイントは体の軸回転運動によって打球することだ。
ここで、なんのこっちゃ?と思われるかもしれないから、図4をもう一度見てみよう。
図4.バックスイングを体の横でとる筆者
図4の意識としては、腕によってラケットを引くのではなく、右肩を引くようなイメージで引いている。
こうすることで、体の軸が回るようにしながら打球することができる。(卓球指導の現場ではよく「腰をまわせ!」と指導者が言う。)
腕だけでバックスイングをとってしまうと、腕だけのスイングになってしまう。このような状態を「手打ち」と表現されるが、手打ちが良しとされることはあまりなく、多くの場合しっかりと体を使って打つことが求められる。
上記図4のように、ラケットを腕ではなく右肩を後ろに引くようにしてから体の回転を使い打球することで、体で打つと表現される状態にちかくなるから、初心者のうちに意識しておこう。
7.左足をほんの少しだけ前にして打球する
さて、最後の7つ目のポイントは、左足を少しだけ前にして打球することだ。※図4参照
ここでも図4を見ていただきたいのだが、左足が右足よりもわずかに前になっていることが確認できるだろう。
このようにすることによって、フォアハンドを打つ時の懐を深くすることができる。
一番よくないのは、右足が前になりすぎて打球が窮屈になってしまうことだ。最近では、並行足でもよいとされている説もあるようだが、筆者はわざわざあえて並行足で指導することは少ない。
効き手の反対側の足は、前に出ることが王道だと考えている。
基本のフォアハンドを正しく振れるようになるための練習方法
さて、ここからは実際にどのような練習をすれば正しいフォアハンドを身に着けることができるのか?ということについて解説していこう。
ここまで、基本のフォアハンドの7つのポイントについて解説させていただいた。
上記の7つのポイントを常に確認しながら、下記動画の練習メニューをこなしていただければ、確実に基本のフォアハンドを身に着けることが出来るだろう。
練習時のポイントは、
1.上記の7つのポイントをしっかりと意識すること
2.はじめはゆっくりとしたテンポで丁寧に練習すること
3.送球者が打球した瞬間にラケットを引くこと
これらを守ってもらえれば、とてもいい練習になる。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、THE・ビギナーの第一回目でした。
基本のフォアハンドをいかに上手になれるか?によって今後のドライブやスマッシュといった攻撃系技術に発展させやすくなります。
逆に、フォアうちが下手なうちはドライブの練習などをしてもあまり意味はありません。
ぜひこれを機会にきれいなフォアハンドを覚えていきましょう。
第2回目は「フォアハンドの動く練習」にしようかな!
おわり