「およそ例と言う文字をば、向後は時という文字にかえて、お心得あるべし」
これは、「今までは」を捨てて「今は」を大事にしようという室町時代の武将・山名宗全の言葉です。今、何かしら上手くいかないと感じているなら、過去にとらわれすぎなのかもしれません。
こんばんは、我流卓球理論のSHUNです(遅w
さて、本題ですが、ドライブの安定感がなくて悩んでいる人ってとても多いですよね。実際、練習や試合中に「ドライブがはいらない(泣)」と何度も嘆いている人も多いのではないでしょうか?
そんなあなたのために、今日のテーマは、ドライブの安定感がぐっと増す3つの方法です。
色々試したけど、うまくいかなかった。でも、それは過去の話。山名宗全の言葉を思い出して、フラットな気持ちでこの記事を読んでみてください。
きっとあなたのドライブは、今までよりずっと安定感がでてくるはずです。
もくじ
①参考にしたい選手のドライブをイメージする
まず、あなたが水谷選手に憧れているなら、何度も動画を見て水谷選手のドライブをイメージしてください。そして、練習の時にそのイメージ通りに実際にドライブを打ってみましょう。
※この時、自分のイメージと実際のスイングが違っていても全然OK!
「なぜ、こんなことをするのか?」ときっと誰もが思うでしょう。
実は人間は、体の動きをイメージすると、その動作に必要な筋肉も反応を示すのです。だから、ドライブを打つ時にも【水谷選手のイメージ】があることで、良いドライブのイメージができ、結果として球が安定するようになります。
しかし、僕ら人間は自分の知らないものをイメージする事はできません。
例えば、僕ら卓球経験者は「打球感」というものをイメージできますが、卓球を始めたばかりの人にはイメージしづらいですよね。
だから、まずは卓球選手の動画を見まくりドライブのイメージを作り上げて、実際にイメージ通りに打つ。→そうしているうちに、少しづつ打球感が養われていくので、さらに打球感までをくみ取ったイメージができるようになる。
こうした良い循環を作り上げる事が大切です。この方法は長年の卓球経験者にも使える方法です。自分が好きな選手を参考にして、トライしてみてください!
②低い姿勢を保つことを意識する
では次に、イメージではなく物理的な方法をお伝えします。【低い姿勢を保つこと】と聞いて、「なんだ、そんな基本的なことかよ」と思いましたでしょうか。
巷では、「体を使う」「体重移動をする」「こしをひねる」「フォームをなおす」とか色々なことが言われていますが、実は、低い姿勢を保ちながらドライブを打つことで、ドライブが安定しないという悩みは解消してしまうのです。
なぜ、これだけでドライブが安定するようになるのか?
実は、低い姿勢を保つことでバウンドの頂点を見極めやすくなるんです。よく、「バウンドの頂点を打球しろ」と言われていますよね。これは、ドライブ等の攻撃を安定させるためのものなのですが、そもそもバウンドの頂点がどこなのかを見極められなければこの指導は意味がありませんよね。
もっと言えば、ネットの高さよりも、高いのか?低いのか?を見極めやすくなるということでもあります。つまり、このボールはつなぐドライブを打つべきなのか、決めに行くドライブを打つべきなのかを自分で判断できるようになるのです。
結果として、ドライブがめちゃくちゃ安定するようになります。僕はこの方法で一か八かの卓球を卒業する事ができました。
低い姿勢のメリットは他にもこんなに
ドライブで大切なのは「体を使うことだ」「膝を使うことだ」「体重移動をしっかりすることだ」とあらゆることが言われています。もちろん、これが間違っているというわけではないのです。
でも、これを全部やってたら練習すればするほど【ぎこちない打ち方】になっていきますよね(笑)
「膝を使うこと」なんかは低い姿勢を意識して膝を曲げれば自然とやりやすくなりますし、「体を使うこと」だって棒立ちだった頃と比べればグンとやりやすくなってるはず。
自然とその人に合ったフォームになっていくのも、この姿勢を低く保つことのメリットなのです。
③フォームなんか気にしないようにする
ドライブを安定させるには【正しいフォームで打つこと】が大事だとされています。でも、本当にそうでしょうか。一人一人、体のつくりだって違うし、世界で活躍している選手だって独特のフォームな人は沢山います。
よく、ドライブが入らないからと言ってフォームを改善しようとする人がいますが、そういう人はだいたいドツボにはまってしまっています・・・
勉強熱心なのはとてもいいことですが、雑誌で解説されているフォームとかを丸ごと参考にしようとして、結果的に余計に変なフォームになったり、出来てたことができなくなったりします。
まるで、魚を釣ろうとして川に落ちてしまった人みたいですよね。そして、川に落とそうとする指導者が多い。
日本人はフォームを気にしすぎであると、あの水谷選手も言っているくらいです。もう少し、自由な発想を心がけた方がいいですよね。
ドライブを安定させる方法のまとめ
①自分の参考にしたい選手のドライブを何度も見て、頭に焼き付けよう。そのイメージの通り実際に何度もドライブを打って、打球感覚を養い、さらにイメージしながら練習を繰り返そう。
②練習する時は、低い姿勢を保つことを意識しよう。そうすることで、つなぐべきか、決めるべきか判断力が身につくようになる。
③フォームを気にしてしまっては、ドツボにはまる。大切なのはフォームよりも上の二つを徹底して行うことだ。
上記の3つを意識して練習すれば、きっとあなたも試合で自信を持ってドライブを振れるようになるはずです!