こんにちは、SHUNです。
以前、岸川聖也さんの戦術の本をご紹介しました↓
実はあの本を発売したすぐあとに、聖也さんのお兄さんである、岸川一星さんも戦術の本を出していたんです!
一星さんは、都内の卓球場でプロコーチとして活躍されていますね。
いやぁ、兄弟揃って戦術の本だなんて。
岸川兄弟は、頭の良い戦術的なプレーが魅力だなぁと思います。
今回は、そんな岸川一星さんの「卓球の戦い方」という本を紹介したいと思います。
とにかく図がわかりやすくて、イメージしやすいというのがこの本の特徴ですね。
もくじ
本の内容は、ラリー展開のテンプレート
卓球には、決まりきったラリーパターンのようなものが存在します。
いわゆるセオリーというものです。
実は、よくあるラリーパターンを覚えているかいないかで大きな差が生まれてきてしまいます。
たとえそれが、技術レベルが同じような相手だとしても、
相手がラリーパターンやセオリーを熟知している一方、こちらはただやみくもにプレーしている…
といった状況ではまず勝てる見込はありません。
逆に、ラリーのセオリーを覚えてしまえば相手のボールをある程度は先読みできるようになり、待ってました!とばかりに狙い撃ちすることも可能ですね!
脱初心者には、技術と同時にこういったセオリーをもとに卓球をしていく意識がとても重要です。
本書では、そういった試合で想定されるよくあるラリーパターンや攻め方が詰め込まれています。
例えばこんな感じです。
このようなセオリーを参考にして、得意なパターンを増やすことができます。
高確率で起こりうる展開を練習できる
試合では、自分で戦術を組み立てていく必要があります。
試合を組み立てて行くのに必要なのは、ズバリ予測能力なんですね。
実際に、自分の反射神経にだけ頼っていては卓球は間に合いません…。
とはいうものの、予測能力は簡単に手にすることが出来るものでもありませんよね?
そこで、試合で高確率で起こりうる展開いわゆる「ラリーのセオリー」を覚えることをまずはオススメします。
本書では、試合で頻繁にやってくるラリーの王道パターンがまとめられているので、高確率で起こりうる展開を練習することができ効率が良くなります。
さらに、試合でも頻発するラリー展開なので、ゲーム練習中でも試しやすいというのもメリットです。
本書で学んだことを、すぐに実践で使ってアウトプットしていけば、新たな発見や課題を見つけることが出来るはずです。
個人的に第3章がとても参考になった
今回の卓球の戦い方の本は、全部で5章で成り立っています。
個人的に一番参考になったのは、第3章の「両ハンドラリー主戦攻撃型(B型)の戦術」の項目です。
2章の両ハンド強打型の戦術では台上バックドライブなどを駆使しパワーで攻め、「自分の卓球を相手におしつけるような戦術」が基本ですが、
3章の両ハンドラリー型の戦術は、「相手に合わせる」だったり、上手く相手を振り回すような内容だったので、2章に比べて戦略的でした。
もちろん僕のようなパワー型の選手でも、上手く取り入れることができます。
特に、レシーブでミドルにツッツキを送る展開の項目は、すぐに試してみたい!と感じましたね。
自分の戦型にとらわれず、様々な戦術にとり組むことが出来る
本書では、選手を4つの型に分けてそれぞれ解説しています。
ですが、自分が該当している戦型以外の戦術をチョイスしてもいいと思います。
例えば、僕はA型の両ハンド強打攻撃型に該当する選手ではありますが、
B型の両ハンドラリー主戦攻撃型の戦術も結構試合でとり入れてることに気が付きました。
このあたりは、自分の技術レベルにあわせてつかえそうな戦術をチョイスすることができます。
どのくらいのレベル感にオススメ?
ある程度、基本技術がある人向けには作られています。
とは言ってもフォア、バック、ツッツキ、ドライブやサーブができるようになり始めたらすぐに取り組める内容です。
シンプルなサーブを出してから3球目を攻めていく初歩的な内容から、相手に打たせてそれを狙う中級レベルの戦術まで紹介されています。
まとめ
ライバルっていますか?
お互いに切磋琢磨できる相手がいるのは、とても素晴らしいことだと思います。
そういった自分と同じくらいのレベルの相手に勝つためには、
技術レベルをあげることはもちろんですが、同時に戦術レベルも上げていくことが大切です。
同じくらいの技術レベルであれば、技術には差がない訳ですから、最終的に重要になるのが戦術とメンタルでしょう。
とても読みやすい良書でした。
こっそりライバルを出し抜いてやりましょう。(笑)