こんにちは、我流卓球理論のSHUNです。
大会では、少しでも良い結果を出したいと願いますよね。
だから大会前日に、「何かできることはないか」と思うのは当然のことです。
結論からいうと、やれることはまだあります。
それは技術的なことではなく、精神的な部分です。
先日、大会(団体戦)でいつもよりレベルの高いリーグに出させてもらいましたが、個人の成績としては大きく勝ち越すことができました。
今回は、その試合の前日と大会会場への移動中に僕がやったこと、2つを紹介させていただきますね。
マジで効果あるよ。
では、解説モードになります。
もくじ
1.目の前に現れる全ての敵をなぎ倒すと、誓え
試合の前には必ず、目の前に立ちはだかる相手を全てなぎ倒していくのだと、心の中で強く誓おう。
なぜなら、試合の前には余計な良くない思考が勝手に生まれてきてしまうからだ。
例えば、試合の前日であれば、「明日は勝てるだろうか?」と不安になる。
また、大会会場について試合の直前になれば、「自分以外の選手が強く見える」という具合にだ。
その他にも、緊張しないだろうか、練習したことができるだろうか、と試合前の不安は挙げればキリがない。
このように心の眼が不安にフォーカスされている状態で試合をすると、冷静になれず、普段の自分が全くしないようなプレーをしてしまったりする。
心の眼が不安にフォーカスされた状態で、敗北した事例
ここで、筆者が必要以上に不安になった試合の事例を紹介させて頂こう。
まず、大会会場で不安を感じると、何故だか周囲の人間が自分より強そうだと感じる。
対戦相手の練習を外見で見て、少しでも質のいいボールを打っていれば、それだけで「強そうだな」と不安になるのだ。
また、その精神状態のまま試合が開始されると、多少安定してドライブを打たれるだけで、「あー、やはり自分より強い」と再確認するかのように自覚する。
さらに、それを再確認した後は自分のプレーに集中できなくなる。自分の不安が現実化したことに、心がフォーカスされてしまっているからである。
結果として自分の良いところが出ないまま、不完全燃焼で敗北して終わるのだ。
こういった悪循環を阻止するのが、「目の前に立ちはだかる全ての敵をなぎ倒すと誓う」ということになる訳だが、
それを今から説明させて頂く。
全ての敵をなぎ倒すと決めれば、勝利にぐっと近づく心理
「全ての敵をなぎ倒す」と決めると、手に入れられるものがある。
それは、どんな困難にも立ち向かう勇気だ。
たとえば試合前、対戦相手の練習を見て「強そうだな」と思ったとしよう。
ここで、不安にフォーカスされた状態だと前述したように悪循環にはまるわけだ。
しかし、「全ての敵をなぎ倒す」と決めた状態であれば、強そうだと認識した相手でも、
「いや、この相手は倒すべき存在だった」
「越えるべき壁なんだ」
「必ずやこの立ちふさがる難敵を粉砕してみせる」
と自覚することができるのだ。
お気づきだろうか?
不安にフォーカスされていた心の眼が、相手を倒す方向に(プラス思考に)、勝手に向かっているのだ。
弱気になりそうになったらすかさず、「全ての敵をなぎ倒す」と決めたもう1人の自分が気づかせてくれる。
メンタルが重要な卓球において、心の眼がどの方向に向いているのかで結果に天と地ほどの差がある。
心理学的には、これを「意図をセットする」と呼ぶ
上で話した内容は、しばしば心理学でも語られ「意図をセットする」と呼ぶ。
意図とは、つまり望む結果のことだ。望む結果を、心にセットするのである。
今回の例で言えば、「全ての敵をなぎ倒すということ(望む結果)」を「決める(セットする)」わけだ。
意図をセットすれば、「上手くいかないのではないか」という心理的抵抗を減らすことができる。
実際に筆者も、あらゆる行動をとる時に意図をセットする。
試合の前、遊びに行く時、ご飯を食べに行く時。
そう、筆者のラケットであるフォルティウスFTを手にした時もそうだ。
当時は大島裕也選手の影響で、フォルティウスFTがどの店でも入荷待ちだった。
何件店をまわっても見つからず、何件電話をかけても見つからなかった。
心が折れそうになった時、「いや、大丈夫。今日は絶対にフォルティウスFTを手に入れてみせる。」と誓った。
また10件ほど電話をかけた時に、店員の「1個だけあります。」の言葉を聞くことができた。
これが、意図の力だ。
「絶対に今日手に入れる」という気持ちが、そうさせたのだ。
「絶対に勝つ」と思うから、勝つのである。
あなたも、「自分が何をしたいのか」や「どういう感情を味わいたいのか」を明確にして、意図をセットしてみよう。
結果はきっと、違ってくるはずだ。
2.厳しい戦いを強いられることを、覚悟する
試合の前日や試合開始の直前には、「苦しい戦いが待ち受けている」ということを覚悟しておかなければならない。
なぜならそれを覚悟しておかないと、いざ苦しい状況に立たされた時に、思い切ったプレーができず、中途半端なプレーをして失敗の確率が高めるからだ。
実際に、実力が均衡している相手ほど、苦しい場面(フルセットの9-7ビハインドなど)が出てくる。
そういった時に、多くの人は心の中から弱い自分が姿を見せてしまう。
そのようにならないために、試合が始まる前から「苦しい戦いが待っているんだ」と自覚して心の準備をしておくべきなのである。
そもそも、苦しくて当たり前
そもそも、苦しくて当たり前だ。
あなたは卓球をしにきたわけではなく、勝負をしにきたからだ。
あなたは、「できれば、接戦になりたくない、楽に勝ちたい」などと情けないことを考えていないだろうか?
勝負とは、本来苦しいものなのである。
もちろん、勝ち負けにこだわらないという考え方もある。スポーツそのものを楽しむのが大事という意見も聞こえてきそうだ。
だが、少なくともこのブログの読者であるあなたは、技術を向上させ勝利したいと思っているのではないだろうか?
だとすれば、「苦しい時にこそ攻めるんだ」という気持ちで試合に臨むべきである。
「苦しい戦いを乗り越えようという気持ち」を整えて試合に臨めば、実際に苦しい戦いでも弱虫を封印することができるのだ。
苦しい場面が来たら、「予想通り来たか。こういう時こそ攻めていくぞ!」と心に誓うのだ。
まとめ
試合前の心構えとして、僕に効果があったのはこの2つ。
①目の前に現れる全ての敵をなぎ倒すと誓う
→強く見える相手に動じなくなる
→実際に強い相手でも、越えるべき壁と認識することができプラス思考になる②厳しい戦いが待ち受けていることを覚悟する
→遊びではなく、戦うんだという勝負する気持ちになれる
→心の準備ができているから接戦になっても動じない
トイレに行きたいからトイレに行く。
水を飲みたいから水を飲む。
勝ちたいから勝ちに行く。
行動理論的には全部同じ。試合に行く時も勝ちにいかなければ勝てません。
それを僕は先日の大会で身をもって体感し、凄く充実しました(勝つって素敵!)。
あなたも、試合前に心を整えて行きましょう。